タバコと禁煙と全体喫煙率低下の話
昨夜スーパーで買い物をした後、喫煙スペースの前を通りかかると男性の吸うタバコの匂いがうっすらと漂ってきました。
僕自身ずいぶん前にタバコは辞めてしまったし、周りにもタバコを吸う人はもうほとんどいないので「そういえばこんな匂いがしたな」と懐かしい気持ちになりました。
2016年現在、全国の喫煙率は19・3%まで低下し男性の喫煙率に至っては史上初となる3割未満となったそうです。
僕が子供の頃、まだ喫煙に寛容だった時代は誰かがタバコを吸っている姿も、タバコの匂いも日常的でごく当たり前の光景でした。
しかし現在はその全体喫煙率19・3%という数字を裏付けるように、タバコを吸っている人をほとんど見かけなくなってきた様に思います。
確かにタバコの害や周囲に与える影響を考えれば、タバコを廃絶していこうという世間の流れも仕方のないことでしょう。
僕は別に嫌煙家ではないし、僕自身喫煙していた過去があるのでタバコを吸いたいという気持ちは分かりますし、マナーを守っていればそれでいいんじゃないかと思いますが・・。
とは言っても大抵の喫煙者はタバコを吸いたいから吸っているというよりは、辞めるに辞められないから吸っているというケースがほとんどなんじゃないでしょうか。
これから更にタバコが吸い辛い社会になっていくだろうし、金銭的な負担、何より健康面への影響を考えれば禁煙したいと考えている方は多いと思います。
そうなのです。分かってはいる、分かってはいるのだけどなかなか辞めることができない・・。
それがタバコの恐ろしい所です。
それほどにタバコの依存性というものは強いのです。
一応禁煙を成功させた者の一人として、これから禁煙をしようという方に僕の経験から一つアドバイスをさせて頂くとそれは
もうとにかく我慢するしかない。
という事です。
ニコチンガムやパッチなど禁煙グッズは色々ありますが、それらはあくまで補助的な物でしかなく、禁断症状を消し去ってくれるものではありません。
結局の所、タバコを吸わない生活が当たり前になるまで、ひたすらに強い喫煙欲求に耐えて耐えて耐えまくるしかないと思います。
(半年から一年もすれば大分楽になってくると思います)
・・・とは言ってもやはり喫煙の衝動というものは耐え難い時もあります。
なのでいかに喫煙の衝動を紛らわす事が出来るかが禁煙成功の鍵と言えると思います。
僕はジョギングをしたりスポーツをしたり運動をする事によって喫煙衝動を大分緩和することが出来たので運動する事を強くおすすめします。
他にもガムを噛んだり飴を舐めたりして気を紛らわすという手もありますが、個人的にはあまり代替品には頼らない方がいいんじゃないかと思います。
禁煙の際、何かを口に入れると余計に喫煙衝動が強くなる気がするし、タバコへの依存を断ち切るのに何かに依存してしまっては元も子も無いと思うからです。
どのような方法を取るかは個人による所ではありますが、やはり禁煙というのは
耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶ、我慢の試練になると思います。
僕がタバコを辞めてからもう何年も経ちましたが、今だにふっとタバコを吸いたいなと思う瞬間があります。
タバコが体に良くないのは経験上間違いない事だと思います。
しかしながら、タバコを吸うことでしか得られない、何か憩いの様な瞬間があるんじゃないかと思うのも事実です。
愛煙家のほとんどの人は別に味がおいしいからタバコを吸うのではなく、日常の所々にそういった憩いの瞬間が欲しいからタバコを吸うのだと思います。
ニコチンに依存しているから、と言ってしまえばそれまでですが人間なんてのは大抵何かに依存し、その化学反応で生きてるようなものなのです。
僕が今後またタバコを吸う事はおそらくもうないでしょう。せっかく禁煙を成功させたのにそんな事をしてしまっては愚の骨頂です。
しかしもし、明日世界が終わるとしたら、明日で人生が終わると言われたら、とりあえず僕はタバコを吸って一服するんじゃないかと思うのです。
タバコを吸うという文化や習慣が無くなっていくのが、なんとな~く寂しい気がする今日この頃です(´・ω・`)