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晴耕雨読

おやおや、いらっしゃい

御来光と富士登山の思い出

イラスト

今週のお題特別編「はてなブログ フォトコンテスト 2016夏」

 

さーていっちょ御来光でも見に行くかぁ~。

 

という事で富士登山に行ってきました。

 

富士登山をするのは今回が初めてではなく子供の頃に二度ほど経験がありました。

 

子供の頃に頂上まで登れたのだし、時々趣味で近隣の低山に登ったりもするので登山にはまぁ少しは慣れていたし、特に心配しなくても大丈夫かなぁと思いましたが、それでも何が起こるかは分からないし一応酸素缶を買ったり携行食を買い込んだりと準備を怠らない様にしました。

 

 

 昼間のうちに睡眠を取っておき夜、大盛のパスタでたっぷり腹ごしらえをしてから富士山須走口五合目を目指して車で出発しました。

 

特に道が混んでいて渋滞しているといった事もなく、順調に車を走らせ須走口五合目へと続くふじあざみラインへと進んで行きました。

 

 

最初のうちは快調に問題なく進んでいたのですが、しばらくすると辺りにが立ち込め始め、たちまち凄まじい濃霧となりました。

 

 

前も後ろも白い霧の壁に覆われ全く視界がききません。

 

完全にホワイトアウトとなり一メートル先もどうなっているのか分からない状態でした。

 

 

「えぇマジかよ・・」と思いながらも道路の白線を頼りになんとか勾配のあるふじあざみラインの道を進んで行きました。

 

これ道路の白線のおかげでなんとか進めましたが、それがなければ方向感覚が分からず

完全に立ち往生している所でした。

これほどの濃い霧というのを僕は経験したことが無く、ぶっちゃけここが一番の難所だったんじゃないかと思うほどです。

 

霧が晴れる気配はなく「これ駐車場までたどり着けるのか・・」と思っていると駐車場係の方の誘導灯の灯りと前の車のテールランプが見えました。

 

どうやら須走口の駐車場までたどり着けたらしくホッと一息胸をなで下ろしました。

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 (帰りに撮ったものですが)

 

駐車場にはあの濃い霧は立ち込めておらず視界は良好でした。(なんでだ??)

車を止め、高度に体を慣らすためしばらく車内でボーっとしたりストレッチをしたりしていましたが手持無沙汰で暇だったのでさっさと出発する事にしました。

 

誘導員さんの「いってらっしゃい」という言葉にぺこりと応え、いよいよ富士登山開始です。

 

最初は意図的にペースを抑え体を慣らしながらゆっくりゆっくり登っていきます。

辺りは樹林帯で岩や木の根で道はゴツゴツしています。

「そういえばこんな道を通ったなぁ」と子供の頃のおぼろげな記憶をたどりました。

 

しばらく進むと樹林帯を抜け木々で遮られていた視界が開けました。夜間なので景色は分かりませんでしたが、登山はここからが本番といったところでしょうか。

 

何度か人とすれ違ったりもしましたが、基本的に登山道は空いていました。

歩きやすくていいのですが、辺りは真っ暗で不気味でちょっと心細くもありました。

UMAとか出ないよな・・・。

 

時間に大分余裕があったので、焦らず山小屋にさしかかる度に水分補給をして携行食を食べ休憩を挟むようにしました。

 登っていくうちに見かける登山者の数も増えてきました。

 

それにしても富士山の登山道は、樹林帯を抜けてしまえば木の根や大きな岩といった

躓くようなものもなく、またかなり整備されているため比較的歩きやすいです。

 

そのため割と軽快にサクサク進んでしまい、単独行ということもあってかあっという間に八合目まで来てしまいました。

 

予定していたよりもずっと早くここまで来てしまい、夜明けまでまだかなり時間がありました。

しばらくベンチに座ってチョコバーをもぐもぐ食べながらボーっとしていましたが、

やる事もなくだったのでとりあえず頂上まで登ってしまう事にしました。

 

ここまでくると人もかなり多くツアーか何かの団体さんや行列ともすれ違いました。

空気が澄んでいるため星空がとても美しくゆっくり見上げながら登っていき、ほどなく山頂までの最後の山小屋である御来光館に到着しました。

 

 

後は山頂を残すのみです。

 

 

時間には余裕があるので休憩してから行こうと思ったのですが、かなり混雑していたためあきらめ、先の頂上まで進む事にしました。

 

それまでは特に何ともなかったのですが、山小屋を出た途端ズシンと体が重くなり息が苦しくなりました。

 

辺りの標高は既に3600m程。かなり空気も薄くなっています。

大きく息を吸いながらゆっくりゆっくり歩を進めて行き、残りは後200m

周りには苦しそうに座り込んでいる方が結構いました。確かにしんどいです。

 

水分を補給し、一応持ってきておいた酸素缶を使っていると(結構効果がある…気がする)その横を外国人のカップルの方達が通り過ぎていきました。

高所に慣れているのか、元々体の作りが違うのかひょうひょうとサクサク登っていくのを見て驚きました。

 

少し歩いては息を整え、また少し歩いては息を整えを繰り返しながら進んで行き、「それにしても長い200mだな」と思っていると山頂の鳥居が見えました。

鳥居の横でさっきのカップルが記念撮影をしていました。

 

 

鳥居をくぐり抜け無事山頂に到着。

 

夜間で暗いため景色は分かりませんでしたが、登山道を登ってくる方達のヘッドランプの灯りなどが道なりに続いていてイルミネーションの様に綺麗でした。

 

 

さて山頂に無事着いたものの、相変わらず夜明けまではまだ大分時間がありました。

夜間で山頂の山小屋は閉まっているし、夜明けまでやることもありません。

 

仕方なく石の階段に腰かけて長い時間をやり過ごすことにしました。

何か暇つぶしできる物を持って来ればよかった・・・・。

 

 

と、ここまでは良かったのですが、座ってぼんやりしているとだんだん寒くなってきました。

 

っていうかメッチャ寒い。

 

 

さっきまでは動いていたのでほとんど寒さを感じなかったのですが、汗が冷えてきた事もあり一気に体温が下がってきました。

それにもともと富士山の山頂は風が強く、夏場でも真冬並に気温が低いのです。

 

もちろん僕もその事は知っていたし、替えの服やウィンドブレイカーなども用意してきていました。

 

しかしそれらを全部着て、更に登山用のレインコートを着たのですがまだ寒い。

 

レインコートなど結構生地が厚いし、持っているものを全部着れば寒さは大丈夫だろうと思っていたのですが、詰めが甘かった。・・しゃむい(´;ω;`)

 

もっと温かいもこもこした服を持ってくるべきでした。

下界は夏ということもあり油断していました。

 

おまけに日の出まではまだ大分時間があり、夜明けの一番冷え込む時間帯をここで過ごさねばならず、余裕を持って時間を見たことや、早めに出発した事が完全に裏目に出てしまったのです。

 

僕はせわしなく辺りを行ったり来たりして体を動かしてなんとか寒さを凌ごうとしましたが、風が強くやはり寒い。

 

仕方なく風を遮れそうな石階段の陰に移動し丸くなって体を小刻みに動かし、アバババババと変な声で唸り、凍えるような寒さに耐え忍びました。

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しかしいよいよ寒さに耐えがたくなり、ザックに常に入れている緊急時用のアルミの寝袋を引っ張り出してくるまろうかと思っていると、空が白み始め山頂の山小屋が開き温かい飲み物などが売られ始めました。

 

助かったとばかりに早速温かいココアを買い求め(600円)暖を取りました。

温かいココアが五臓六腑に染みわたり生き返った様な気分です。

徐々に気温も上がり始め、気が付けば山頂は人で溢れていました。

 

皆一様に空に向かってカメラを構えていました。

 

そうです。もうすぐ御来光の瞬間です。

 

僕も同じようにカメラを構えその瞬間を待ちました。

 

辺りはすっかり明るくなっていましたが、肝心の御来光はまだ姿を現しません。

しかししばらくすると、雲の隙間から徐々にゆっくりと滲み出る様にその姿を現しました。

 

何回かシャッターを切り、写真に収めるとそのまぶしいオレンジ色の光を体いっぱいに浴びました。

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んん~なんかすんごいパゥワがありそうな気がします。

 

体中にすんごいパゥワが溢れてくるような気がします。

 

そしてそのオレンジ色の光と山頂の空気を大きく息を吸って吸引しました。

なんだかすごいご利益がありそうな気がします。

 

 

天候にも恵まれバッチリ御来光を拝めた僕は少しだけ辺りを見て回ってから下山することにしました。

剣ヶ峰への道は混雑していたし、以前にも行ったので今回はパスする事にしました。

 

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(山頂から見た雲海)

 

須走口への下山道は砂走という有名な砂利道ですね。

その道の名のとおり、ほとんど走るようにして下って行きました。

勢いが付きやすいので滑って転んだりもしますが、下の砂利がクッションになってくれるのでそれほど危険はなく、滑って転がりながらも駆け下りていく感じでしょうか。

 

ほとんど休憩することもなく一気に駆け下りたため、下山はあっという間でした。

 

苦労して何時間もかけて登った山を一気に下るというのは何とも言えぬ快感の様なものがあります。

 

樹林帯に差し掛かり、登山道と合流してもと来た道を下って行くと、来たときは開いていなかった五合目の売店も開いており、店の方達が「おかえりなさ~い」と声をかけてくれました。

 

そして無事駐車場に到着。

 

色々ありましたが無事御来光を拝み帰って来ることができました。

グーッと伸びをして体をほぐし、振り返ると今しがた下ってきた富士山の姿がくっきり見えました。

 

グッバイ富士山 フォーエバー

 

最後にそれをパシャリと写真に収めました。

 

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そして僕は来るときは全くどういう道なのか分からなかった、ふじあざみラインの道を眺めながらまたいつか来たいものだなぁ~と富士山を後にしました。

今度はもっともこもこした服をもって。(´;ω;`)