今までで一番良かったお仕事悪かったお仕事
「SHIROBAKO 」とか「NEW GAME! 」とか「WORKING!!」とか働くことを題材にしたアニメを最近はよく見かける様な気がするけど、そういうアニメってなんだかちょっと苦手意識があります。
視聴中、働いているキャラクター達を見ていると、それを自分が働いている時の姿と重ね合わせて仕事を思い出し、どうにも複雑な気持ちになるからです。
大勢の美少女たちに囲まれた職場など、異世界物のファンタジーと変わらないくらいファンタジーな内容なので、現実と重ね合わせても仕方ないと、僕は視聴を敢行してきましたが、「働く」という事がどういう事かをある程度知っていると、素直に楽しめない部分もあって中々邪念を払拭できないものです。
高校生の時に初めてコンビニでアルバイトをしてから今まで、まぁまぁそれなりに色々なアルバイトや仕事をしたけれど、中には自分に合ったとても快適な仕事もあったし、一方では思わず目から光が消え失せる様な酷いものもありました。
僕が上京して右も左もよく分らない東京で初めてやったアルバイトがクリーニング屋の裏方でした。
裏方の蒸し暑い工場で、Yシャツやズボンなんかをひたすらプレス機にかけ続けるのが僕の仕事でした。
夏場なんかは特に蒸し暑く、毎日大量の衣類をプレス機にかけ続けるという流れ作業に嫌気がさして、辞めていく人もちらほらいたけれど、どうやら僕は同じことをひたすら反復する、こういった流れ作業みたいなのがあんまり苦にならないタイプらしく、暑さも慣れてしまえば案外平気なものでした。
そのお店には店長を含め、6,7人くらいのパートのおばさんとか従業員がいたけれど、みんな常識的で穏やかで気楽に付き合える人達ばかりだったので、人間関係でのストレスというのも全くと言っていいほど無く、アルバイトという気楽さもあってかとても快適だったので、僕はそのクリーニング屋のアルバイトを結構長い事続けていました。
何年も続けていると、「この日とこの日、あとここらへん来てくれれば後は好きにシフト組んでいいよ」と言われるくらい融通が利くようになり、基本的に僕は三日休んで四日働くという黄金の様なサイクルを繰り返していました。
あまり給料の良いお店ではなかったので、そのサイクルだと毎月の生活費がギリギリだったけれど、精神的、時間的ゆとりの方を尊重したかったので僕は「びんちょうタン」みたいな暮らしをして、気ままに毎日を過ごしていました。
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それでも心のどこかで「こんなのらりくらりとした生活を続けていていいんだろうか」
といったコンプレックスの様な物をあの頃は感じていたけれど、今から思えばなにもかもがちょうどよく、理想的な暮らしだった様な気がするなぁ~。
まぁともあれこのクリーニング屋のバイトは僕がやったアルバイトや仕事の中でも一番快適で、思い出深いものなのです。
では逆に、一番アレだったものはなんなのか・・
ポスティングとは指定された地区の家やアパート、マンションなんかのポストを周り、指定されたチラシを投函してくるという、要はチラシ配りのことですね。
以前なんかの記事に書いたような気がするけど、僕はピザデリバリーのバイトをしていた事があって、そこではピザを配達する以外にもお店のチラシをポスティングしてくるという仕事もあり、ポスティングの要領は大体分かっていたので、そのバイトに応募してみる事にしました。
結果、酷かった。
びっくりするくらい酷かった。
チラシ配りがどうこうというより、その勤め先の会社があまりにもブラック過ぎました。
まずチラシは原付に乗って配るのですが、そのチラシの量が明らかにおかしい。
原付の前かごから後ろかごまでとにかく無理やりチラシを積み込むためバランスが取り辛く、二輪車に積んで走り回るような量ではありません。
その原付でなんとかバランスを取りながら指定された地区に向かうのですが、会社から離れている場所が多く、一日中走りっぱなしなのでガソリンなどすぐ無くなってしまうのですが、ガソリン代はなんと自腹でした。
そしてその無理やり積み込んだチラシがその日のノルマになるのですが、これは普通にゆっくり配っていたらとても配りきれる量ではありませんでした。
チラシをポストに配って周るなんてのは単純で楽そうに思えて結構めんどくさいものです。
アパートやマンションなどポストが集合している所はいいのですが、中にはそうじゃない場所もあり、チラシを配るためにはアパートの各部屋を一階から二階まで走り回らなくてはならなかったし、一軒家なども原付からポストに手が届けばいいのですが、そうじゃないことが多く、いちいち原付から降りてポストまで行かなければならない事が大半でした。
おまけにほとんどの住人にとってはチラシなどは無駄なゴミにしかならず、そのチラシを配っていく僕ら従業員は、アパートの管理人や住人なんかからは毛嫌いされていて、チラシの投函を拒否されることもしばしばありました。
それでもチラシが一枚何円という歩合制であったし、その多すぎるノルマを終了させる為には無理やりチラシを突っ込んでくるしかなく、ゆっくり休憩などしている暇もなくて、早朝から日が沈むまで必死に走り回っていました。
先輩が「続けていればもっと楽にたくさん配れる地区に回してもらえるよ」と言っていましたが、それまで我慢するより、明らかに他の仕事を探した方が合理的で効率的で有意義だと思いました。
この会社は僕の様な従業員を結構大量に抱え、そして毎日の様に従業員が辞めて入れ替わっていくような場所でした。
人を人とも思わず、使い捨てる様なやり方には怒りというより、なんだか働く事への虚しさを覚えました。
まさに最底辺、言っちゃあなんだけど本当に「奴隷」の様な仕事だなと僕は感じ、このバイトを辞めました。
この会社のブラックエピソードはまだまだこんなものじゃないけれど、きりが無いしそろそろ「灼熱の卓球娘」見たいのでこんなものにしておきましょう。
まぁでもこの仕事の露骨なブラックっぷりはある意味貴重な経験とも言えるのでこれはこれで中々思い出深いものです。
みなさんにとっての今までで最良の仕事、最悪の仕事ってなんでしょうか?
それは僕にとっては結構意外な物だったり、もしかしたら聞いたことも無いようなものなのかもしれませんね。
あー。
美熟女のヒモになりてぇ。
(´・ω・`)朝起きてなー
(´・ω・`)「今日も一日がんばるぞい!」ってやってみたけどなー
(´・ω・`)なんか逆に死にたくなったじょ~
おまけ
「仕事探し」
働いたら負け!
せっ……!せっ……!